2号機用の駒 その5

いよいよ大詰め!
ニス塗りっていうかコーティングして、その後アース&防ノイズの為にアルミホイルを貼るっス。


今回は瞬間接着材を試してみた&上は全体的にベタ塗りした後の写真。

こういうニスとか最終段階の塗装って美的感覚な面もあるけれど、アコースティックな楽器だと音色にもかなり影響するので、面白いね。
実際アコースティックギターなんかは瞬間接着剤でコーティングされてるモノもあるみたいね。
安物のコントラバスはラッカーみたいので塗装されてるからプラスチックみたいな状態の皮膜が楽器全体に張ってるんだけど。その塗装を剥がすだけで弓で弾いたときの鳴り方が全然変わる。まぁ、弓弾きが苦痛じゃなくなるクオリティーになるだけだけど、それでも劇的に変わる…。
ベニヤで出来てるのは知らないけど、表板&裏板が単板のモノはかなりコレでかなり変わった。
そういうところのニスは柔らかいものじゃないと多分ダメなんだろうねぇ。

楽器って素材がどうとかという以前にそれぞれのパーツにおける素材の密度というか比重が大事なんだろうなぁ…と思う。それぞれ求める音に適した、各パーツの比重があるという事なんだろうねぇ。

この駒は割と柔らかい木で作ってあるので瞬間接着剤みたいな硬いものでコーティングしたらどう変わるかな?…って感じ。通常、駒には硬い素材を用いると思うんだけど、この素材の音が好きなので敢えて使用した。


瞬間接着剤は塗装がダマダマになってしまうので、数分放置して固まったらペーパーをかけて均す。今回は320番のペーパーを使った。


全体にペーパーをかけた。
また全体に瞬間接着剤を塗って均す作業は何度か繰り返した後に、もっと番手の高いペーパーで磨いてコーティングは完了!


次はノイズ対策とアースを兼ねてアルミ箔を、駒の設置時に下向きになる面に貼るよん。

写真のモノは水性のニスとして売られてるモノで、乾くと適度にカチカチになる、元々は光沢出しまっせ系のヤツ。
アルミホイルみたいなモノと何かの接着って、要は何かを媒介にして真空状態が作れて、その媒介物が乾燥なり化学変化なりで固定されたカタチになればくっつくって事だよね。
だから媒介物は要件を満たせれば何でもいいじゃん、と思うワケ。

そもそも手近にこのニスがあったから使い始めたんだけど、手についたら厄介なくらいの結構な接着力もあるし、力がかからないところならコレで問題無くくっつくから使い続けてる、と。


取り敢えず希望する面の全体にバッと貼ってしまってからクラフト用のナイフで切り取っていく。

接着する時に、接着剤を闇雲に塗らないでくっつけたい所だけに塗るようにするのと、量も必要最低限にするのがコツかなぁ…。
必要なところだけくっついていれば、後はナイフで要らないところを切り落せば良いだけだもんね。

って感じで接着剤が固まり始めてズレなくなる位まで放置して待ちまっす。


アルミホイルがズレない位になったらナイフで要らないところを切り取り。

ちなみに今回は各弦独立式のピックアップとも接触が持てるように駒上部のブリッジが載る部分までアルミが貼ってある。


この面は下に向く方ね。なんかキラキラしてファンシーな感じね。


こちらが上に向く方。