楽器チックなスピーカーを作ってみる その3

表板が接着できたら魂柱を立ててみる。この魂柱は適当な太さの角材を丸く削って作ったモノ。ガワにはネジとかで固定されてなくって、ただ挟まってるだけ。この魂柱は全体ができてから立てても良いんだけど、とりあえず今後の作業でガタガタやって問題なければスピーカーとしても問題ないだろう、って事であえてこの段階で入れてみた。

木を削る時は大体写真に写っている道具を使ってやってる。一番左の黒いのは平たい板に紙やすり一枚をぐるりと巻いてるモノ。こうすると直線とか平面部分がヤスリがけし易いのさ。右のはノコヤスリ。ヤスリの刃がノコの刃の集合体みたいな作りになってる。これだとガシガシ削れるし、デリケートにも動かせるからベーシックな成形をするのに便利。

こういう角の部分はベルトサンダーのヤツを使用。角に合わせて曲がってくれるけど、そのベルト自体は割と柔軟性が無いので、角を全体的に均一に丸くできる。

大体こんな感じ。

固定の為のネジでできた穴とかを埋める。既製品の穴埋めパテなんてものはウチには無いので、ヤスリがけで出た木の粉とボンドを混ぜてパテを作るよ。
しかしなぜ全体の成形してから埋めるのか?っていうと、先に埋めちゃうと削った跡に「あ、埋まりきってなかった…」って事があるんだよねぇ…。で結局やり直し…と。なので、オイラは穴埋めは大体の全体像が見えてからやってる。パテが乾いたら穴埋めした所のバリ取りで、今度は成形のディテールから塗装の前段階までの仕上げのヤスリがけ、という感じ。

ヤスリの番手は成形の段階では40番、そこから80番、120番、180番って感じでいつもやってる。なぜこの番手かって言ったら、それが一番手に入りやすいからさ。
木の表面を滑らかに仕上げる場合、基本的にヤスリの番手って番号が倍くらいを目安に上げていくのね。例えば40番の次は80番、次は160番…てさ。でも単純に簡単に手に入るものでそう簡単には都合良くは行ってくれないのさ。木の場合は仕上げはだいたい200番前後でOKなので、その辺だと180番が一番手に入りやすくって、それに合わせて間を埋めてく感じね。

ノコヤスリをつかて成形したら40番はかけたら蛇足って感じになるので、この場合は80番からスタート。